相続ブログ

2014.02.01更新

賃貸住宅(相続税)

1.相続税対策で、賃貸住宅を建てた方からの法律相談
 が増えているようです。
  日経新聞にも、関連する記事が載っていました。

2.私も、最近、相続税対策に関連した、不動産に関する
 法律相談を何件か受けました。

3.賃貸住宅を建てることによる相続税対策とは、
  ① 更地に建物を建てることで、土地の相続税評価額
   を下げ、
  ② 賃貸住宅建築資金を借り入れることで、評価額
   から差し引ける負債額を増やす
 という方法で、課税価格計算の基礎となる相続財産の
 価格を下げることだと思われます。

4.しかし、この方法は、
  ① 借入金返済の負担があること
  ② 家賃による借入金返済は、家賃収入に左右される
   リスクを負うこと(空室リスク・修繕費の負担等)
  ③ 相続税が金銭で納税できない場合、売却の必要
   があるが、更地の時よりも売却が難しくなること
  ④ 相続税の物納は許可が必要であり要件を満たす
   必要があること(売却の見込み等)
  等、大きなリスクを伴います。

5.相続税対策をお考えの方は、メリットのみでなく、デメ
 リットについても十分調査し、適切なアドバイスを得る
 ことが大切です。

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